風吹かず。。。
今日のつくば
つくば市が市内の小中学校19校に、今年6月末までに設置した小型風力発電機23基が、設置から4カ月たってもほとんど稼働していないことが市民団体「市井ランダム倶楽部」の調べでわかった。23基の4カ月間の累積発電量(実績)は計103.5キロワットで、年間計画発電量(18万キロワット)から単純計算した4カ月間の期待量約6万キロワットの0.2%程度しかない。市新エネルギー推進室は「原因を突き止めて、メーカーに責任ある対応を求めたい」とし、「発電するためにはどれぐらいの風速が必要か、これから風速計を付けて調査したい」としている。
同事業は2004年度から3カ年で市内52校すべてに計75基の風力発電機を設置する計画で、年度は新たに20校に計30基を設置する予定。
04年度の環境省「環境と経済の好循環のまちモデル事業」に選ばれた全国10事業のうちの1つ。小型風力発電機を、市内の全小中学校に計75基設置し、年間約60万キロワットを発電。売電相当額の年間約600万円を原資に地域通貨を発行することで、年間約225トンの二酸化炭素排出を削減すると同時に、地域活性化にもつなげようという構想だ。
何度かおつたえしています「まほろば事業」ですが、恐れていたことがまた一つ。地域通貨の問題もあるのですが、根本的に風力発電機が動いていないのであれば、すべての事業がリンクしません。微力の風(風速2mから発電が始まるとされている)でもという考えで選ばれた風力発電機ですが、実際にはつくば以外には一基くらいしかないそうです。メーカー側の問題もありますが、果たして年間を通した風速調査などはおこなわれたのでしょうか?行われていないようです。
国の予算でも5億円、市の予算でも2億円くらいは負担している(する)事業。もう一度見直しをして新たに設置するか否か、既設の風車の改良など検討すべきではないでしょうか。このままでは狙いはよくても、旧来のムダな公共事業になってしまいます。